2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「おしどり探偵」

こんばんは!アガサ・クリスティの「おしどり探偵」:クリスティが描く人物ではポアロとミス・マープルが有名ですが、トミーとタペンスシリーズというのもありまして、この本はトミーとタペンスが主人公の短編集です。トミーとタペンスは若い夫婦で、わけあ…

「アガサ・レーズンの困った料理」

こんばんは!M・C・ビートンの英国小さな村の謎シリーズ1作目「アガサ・レーズンの困った料理」:コージーミステリーの人気シリーズで、邦訳ももう20作以上出ています。アガサはロンドンでバリバリのキャリア・ウーマンとして成功しました。早期リタイアをし…

「短編ミステリの二百年1」

こんばんは!小森収編集の「短編ミステリの二百年1」:この本は6作完結ですでに6作刊行済みで私は3作目まで読んでいます。基本的な構成は最初に実際に書かれた短編が紹介され、残り3~4割ぐらいが小森先生の評論です。たぶん19世紀から20世紀初頭の作品が収…

「猫はスイッチを入れる」

こんばんは!シャム猫ココシリーズ4作目、リリアン・J・ブラウンの「猫はスイッチを入れる」:このシリーズは大変な長寿シリーズで、邦訳も30作以上出ていますが、出ていますが!5作目までしか入手できていない・・・コージーミステリーは、本はできるだけ古…

「アルテミス」

こんばんは!アンディ・ウィアーの「アルテミス」:ウィアーの2作目です。月面に建設された人工都市アルテミスが舞台で、ヒロインがジャズ。ジャズは犯罪者です。密輸業者で破壊工作もお金のためなら引き受ける人物です。お金が欲しいのは現在の生活レベルの…

「静寂の叫び」

ジェフリー・ディーヴァーの「静寂の叫び」:かっこいい邦題です。この本は1997年に日本で発売されました。リンカーン・ライムシリーズより前で、それまであまり注目されていなかったディーヴァーの出世作となったそうで、1998年のこのミスで5位に選ばれまし…

「グリーン家殺人事件」

こんばんは!S・S・ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」:1928年の作品です。読書会の課題図書だったので読みました。今回の開催地は岐阜でした(私は神奈川県民です)。岐阜で読書会&懇親会に出席し、名古屋に泊まり、翌日は鳥羽水族館へ。今や日本国内…

「ゴミと罰」

ジル・チャーチルの「ゴミと罰」:コージーの古典的シリーズ主婦探偵ジェーンの1作目です。原題はGrime and Punishment(『罪と罰』はCrime and Punishment)で、原題に忠実な邦題です。数か月前に夫を亡くし、家事に育児に大忙しのジェーン。上の子二人は少…

「ロスト・シンボル」

こんばんは!ダン・ブラウンの「ロスト・シンボル」:「ダ・ヴィンチ・コード」で有名なラングドンシリーズ第3作目です。この作品でもシリーズのお約束、陰惨な犯行現場、訳も分からず事件に巻き込まれ謎を解けと脅され、謎の美女と逃避行を繰り広げるラング…

「ストーンサークルの殺人」

こんばんは!M・W・クレイブンの「ストーンサークルの殺人」:ポーとティリーのバディシリーズ1作目です。このシリーズは邦訳が4作目まで出ていまして、3作目の「キュレーターの殺人」を激賞している書評を読みました。バディ物と言えば古くはホームズとワト…

「スケアクロウ」

こんばんは!マイクル・コナリー:「スケアクロウ」:やっとマイクル・コナリーに到達しました。たぶん半年前ぐらい前には買ってあったと思いますが・・・この作者は初めてですが、コナリーにハズレはないと聞いていたので期待が膨らむ中で読み始めました。…

ドライアイ ビビアンの巻

こんばんは!今日話したいのはドライアイについてです。命にはかかわりませんが、犬の短頭種ではわりとみかけます。人のドライアイは本人がしょっちゅう点眼すると思われるので多分重症化しないと思われますが、犬の場合は飼い主さんの価値観次第で気にしな…

「スタイルズ荘の怪事件」

こんばんは!アガサ・クリスティの「スタイルズ荘の怪事件」:アガサ・クリスティ、言うまでもなくミステリーの女王です。もちろんたくさん読んでいますよ、ミステリーファンなら当然でしょ。と言いたいところですが、実はあまり読んでいない。だって、私、…

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」

アンディ・ウィアーの「プロジェクト・ヘイル・メアリー」:私はアンディ・ウィアーの大ファンです。まあ、「火星の人」しか読んでいませんでしたが、もうすごく良かったんですよ。未読の方はぜひ読んでください。映画「オデッセイ」の原作です。映画もいい…

「通い猫アルフィーの奇跡」

こんばんは!唐突ですが、人生に疲れていませんか?最近笑っていないとか、ちょっと人間不信がちとか、そんなときに猫本なんてどうでしょう? レイチェル・ウェルズの「通い猫アルフィーの奇跡」:普段ほぼ海外ミステリーつまり殺人事件しか読まない私がミス…

「短編ミステリの二百年2」

こんばんは!小森収編の「短編ミステリの二百年2」:この本は6作完結ですでに6作刊行済みで私は3作目まで読んでいます。3作目についてはこのブログでちょっと書いています。基本的な構成は最初に実際に書かれた短編が紹介され、残り3~4割ぐらいが小森先生の…

「ノンストップ!」

こんばんは!サイモン・カーニックの「ノンストップ!」:普通の営業マンだったはずのトムのもとに電話がかかってくるところから物語は始まります。数年間疎遠だった友人ジャックからだったけれど、なんだか様子がおかしい。誰かに追いかけられて逃げている…

「メインテーマは殺人」

こんばんは!アンソニー・ホロヴィッツのホーソーン&ホロヴィッツシリーズ1作目「メインテーマは殺人」:この作者の作品は「カササギ殺人事件」だけ読んでいまして、面白いと思わなかったわけではありませんが、そこまで名作か?というのが正直な感想でした…

「7月のダークライド」

こんばんは!ルー・バーニー「7月のダークライド」:ルー・バーニーの邦訳3作目です。これまでに「ガットショット・ストレート」「11月に去りし者」が刊行され、いずれも高い評価を得ています。書評を読むとこの前2作と作風が違うようですが、「青春ノワール…

「深夜プラス1」

こんばんは!ギャビン・ライアルの「深夜プラス1」:1965年の作品です。ケインが依頼された仕事の内容は、実業家マガンハルトをブルターニュからリヒテンシュタインまで送り届けること、ただし、マガンハルトはフランス警察に追われているうえに殺し屋に命を…

チャオちゅーる:アーちゃんの巻

こんばんは!チャオちゅーるってご存じですか?まあ、猫のオーナーの間では知らない人はいないといっても過言ではない恐るべき製品です。小林製薬の紅麴事件でチャオちゅーるにも紅麴入っていることから愛猫家が心配しているというニュースを観ました。その…

「ヌヌ 完璧なベビーシッター」

こんばんは!レイラ・スリマニの「ヌヌ 完璧なベビーシッター」を読み終わりました。フランスの子育て事情とそれに伴う社会格差が浮き彫りになる作品です。フランスでは保育園があまり整備されていないようで、中流家庭以上ではヌヌ(乳母)を雇うそうです。…

「その裁きは死」

こんばんは!アンソニー・ホロヴィッツの「その裁きは死」::ホロヴィッツとホーソーンシリーズの2作目です。ホーソーンは昔警察官でしたが今は私立探偵です。でも優秀なので難事件の解決に協力を要請されて警察の捜査に加わります。ホーソーンは、作家ホロ…

「頬に哀しみを刻め」

こんばんは!S・A・コスビー「頬に哀しみを刻め」:黒人のアイクと白人のバディ・リー、二人の息子は同性婚をしますが、父親は二人とも息子がゲイであることを受け容れられません。しかし、息子たちがプロの殺し屋らしき手口で銃殺され、アイクとバディ・リ…

「犯罪は老人のたしなみ」

こんばんは!北欧ミステリーと言えば社会不正に切り込む鋭いジャーナリズムと陰惨な犯罪、と書いてはみましたが、読んだことがあるのはミレニアム・シリーズだけ。強烈娘リスベット大好き。ところで北欧ミステリーにはコージーとか明るいミステリーはないの…