「犯罪は老人のたしなみ」

こんばんは!
北欧ミステリーと言えば社会不正に切り込む鋭いジャーナリズムと陰惨な犯罪、と書いてはみましたが、読んだことがあるのはミレニアム・シリーズだけ。強烈娘リスベット大好き。ところで北欧ミステリーにはコージーとか明るいミステリーはないのか?そうねえ、ないかも、と思っていたら、今日読み終わったカタリーナ・インゲルマン・スンドベリの「犯罪は老人のたしなみ」は、スウェーデンのお話です。北欧コージーでした。老人ホームの仲良し5人組が、劣悪なホームの運営に腹を立て、こんなんじゃ刑務所の方がましでは?と考えて刑務所に入るべく犯罪計画を立て、実行するという内容です。美術館の名画を盗み、首尾よくお金を予定の半額だけど手に入れます。盗んだお金もうまく隠せたけれども警察が逮捕しに来ない。自首しようか、ということで自首しに行ったけど、なかなか信じてもらえない・・・なんせみんな後期高齢者ですから。やっと信じてもらえて逮捕されましたが、さて、刑務所の生活は本当にホームよりましなのか?老人ホームの5人組が盗賊になって海外逃亡するお話なので殺人事件は起こりません。彼らはあくまで窃盗団で、うきうきしながらお金を盗みます。実はジムで鍛えているので本当はさくさく歩けるけれど、普段は歩行器を使って老人らしく振舞います。老人であることを上手く利用しているんです。

同じように老人が犯罪に走る映画を思い出したので、ちょっと書きたいと思います。「ジーサンズ」、モーガン・フリーマンが出演しています。3人のおじいさんは年金生活者ですが、会社の都合により年金が支給されなくなり、さて困った、よし、銀行強盗をするしかない!というお話です。面白かったですよ。
お休みなさい。2024/4/16