こんばんは!
デニス・レヘインの「愛しき者はすべて去りゆく」(鎌田三平訳、平成13/9、角川文庫):この作品の肝は、ネグレクトの被害者の幼女の幸せは何か、この事件に携わった大人たちの苦悩、答えが出ない結末だと思います。ネタバレ気味でごめんなさい。
誘拐された幼女の母親は、まあとんでもない母親で、誘拐先の方の家庭で幸せに暮らしていた彼女を親元に戻して事件は解決したけれども、それが正しかったのか、本作でこの事件に携わった私立探偵はパトリックとアンジー、二人とも激しいドメスティック・バイオレンスの被害者だった過去があります。
パトリックとアンジーの物語は、一作目の「スコッチに涙を託して」(鎌田三平訳、平成11/5、角川文庫)から始まり、本作は5作目で、映画「ゴーン・ベイビー・ゴーン」の原作です。私はこの間の3作をまだ追えていないのですが、読みたいシリーズです。
さて、本作は名古屋読書会の課題本で読書会が開催されたときのレポートが面白かったのでコピペしますね。
https://honyakumystery.jp/1362697498