「愛国者のゲーム」

こんばんは!

トム・クランシーの「愛国者のゲーム」:CIA分析官のジャック・ライアンシリーズの3作目、Patriot Games の邦訳です。邦訳は1989年ですのでもう古典と言っていい古さでしょうか。ハリソン・フォード主演の映画、「パトリオット・ゲーム」の原作です。私は以前、刑事ジョン・ブック目撃者」を観て以来、すっかりハリソン・フォードのファンになりました。フォード主演ということで先に映画を観ました。映画も好きですが、原作があるからには読まずにはいられないので読みました。

ジャック・ライアンシリーズの一作目は「レッド・オクトーバーを追え」で、ソビエト原子力潜水艦アメリカに亡命するという衝撃作でした。これは、映画も原作も同じ邦題です。面白いのでこちらもお勧めです。

前作は潜水艦の技術的側面を詳細に記述した軍事スリラーでしたが、本作はIRAアイルランド共和国軍)の分派ULA(アルスター解放軍)との攻防を描く国際テロが主題です。

休暇旅行で妻と娘とともに訪れたロンドンで、イギリス皇太子一家を標的にしたテロに遭遇し、皇太子一家を守ることには成功したものの、重傷を負ってしまいます。でも、その功績によりサーの称号を贈られ、傷も癒えてアメリカに帰国します。平和な生活を取り戻したはずのジャック・ライアンでしたが、ULAのメンバーはジャックとその家族を標的にした作戦を実行します。前作ではあくまで公人として活躍したジャックでしたが、今回は家庭人として愛する家族を守るために命がけで戦う、私人としての死闘が読みどころです。

このシリーズに関しては、私は「恐怖の総和」までしか追ってはいませんが、シリーズ自体はかなり続いているようで、ジャックはアメリカ大統領にまで上り詰めたそうです。「恐怖の総和」は好きな作品でしたが、とにかく長かった!上下巻で1500ページはしんどかったです。しばらくトム・クランシーはお休みしますが、また読む気になったらまたお話したいと思います。

お休みなさい。2025/01/20